SURE, YOU CAN GOね!


by kick717
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音楽の種、耳の老化

80年代なかばあたりの村上春樹のエッセイに、「耳の老化を防ぐために最近の曲も聴くようにしている。ワム!なんか脳天気でけっこういい」みたいな文章があった気がする。最近まさにその心境。ビーチボーイズ世代の村上にとってのワム!。ワム!世代の私にとっての…(まあいろいろです)ということですね。

最近タワレコなんかに行くと「耳の老化を防ぐため」というフレーズが頭をぐるぐる回り、試聴機に向かったりする。それも音楽ウィークの一環。

そうはいっても、いいと思うものに一定の傾向はあるものだ。
小学校高学年〜中学生あたりに聴いてた音楽の好みが基礎になると最近しみじみ思う。私の場合80年代前半。基本的にキャッチーなポップスをきいていたわけだが、実はブルー・アイド・ソウル系が好きだったみたい。ワム!、カルチャー・クラブ、ホール&オーツなどなど。

あとAORね。日本ではシティ・ポップス。
最近春の陽気のせいで(もしくは年のせい?)AORづいてる。
でも私のi-podちゃんにはそれほど入ってない(日本のシティ・ポップスは今まで廃盤だったのが再販されたのもあり、けっこう入れた)。
そこでAORのコンピレーションアルバムが欲しいけど、ジャケットが必ずトロピカル・リゾートか○たせ○いぞう系。レジに持って行くのが恥ずかしいので買っていない。

誰もが音楽との出会いのエピソードを持ってるよね。
よくあるのは「お兄ちゃん・お姉ちゃんが聴いてた」など。
私の場合長女だったので、自分で模索していった感じ。その源流にあるのは「ベストヒットUSA」とNHK-FMの「サウンドストリート」「クロスオーバーイレブン」。

「ベストヒットUSA」は言わずと知れた小林克也司会の洋楽ランキング紹介番組。土曜の夜テレビ朝日で、80年代を通して放送されていた。MTVもなかった頃にプロモーションビデオを見られる貴重な番組であり、小林克也のナビゲーションの質がかなり高かった。スタジオゲストのに来日ミュージシャンも小林のインタビューには一目置いていた感じ。
確か90年代に入ったころに惜しまれつつ終了。しかし21世紀に入り見事復活。この番組の申し子たちがメディアの送り手側になり、決定権を持つ立場になったのが追い風ではないでしょうか。現在はBS朝日で毎週見る事ができる。「混迷の時代だからこそ小林先生のナビゲーションが必要です!」と念を送っていた(?)私としてはかなりうれしい。

「サウンドストリート」は今でいうJ-Waveの「オーマイレイディオ」路線とも言うべきか。月-佐野元春 火-坂本龍一 水-甲斐よしひろ 木-山下達郎 金-渋谷陽一。主に聴いていたのは月〜水。佐野のハイテンション、坂本のローテンション(放送事故寸前の沈黙あり)、甲斐のしゃべり好き…となかなか味があった。かかる曲もそれぞれ本人たちの選曲で、そこがまたよかった。

「クロス…」は津嘉山正種のシブい、ストーリー仕立てのナレーションをはさんだ音楽番組で、月〜金の23時から放送。「サウンド〜」の後そのまま聴いてるケースが多かった。この番組からエアチェックして初めて知ったアーティストは数知れず。わざわざ「FMレコパル」(今はない)という雑誌をお小遣いで買い、エアチェック(録音。もちろんテープにね)する曲に印をつけるのだ。最近なんと「クロス…」のCDが発売された。ナレーションは津嘉山で録りおろし。オープニングの曲やナレーションもそのまま収録。さっそくCD屋に試聴に行ったが、今聴くとちょっと恥ずかしかった。カフェバーとか出て来るストーリーだったりする時代性のせいか、夜書いた手紙を朝読み返した系のギャップのせいか。欲しいには欲しいが複雑な心境。

教訓。変わらないものは懐かしくも恥ずかしい。
小林克也が今でもイケてるのは時代とともにちょっとずつ変わっていってるからなんだろうな。

自分への戒め。懐かしものにあまり財布の紐をゆるめてはいけない(笑)!
青春時代を通して、ハードもソフトも、アナログからデジタルへ大きく変わったという特殊性もあるせいか、30代は要注意だぜよ。

今の10代の子たちはあと20年くらいしたら、オレンジレンジなんかをどんな気持ちで再び聴いたりするんだろうか。
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by kick717 | 2005-04-04 00:56 | 日々是好日